3:噛む
「ふ…ッ」
ゼロスは、首筋を噛まれるのが好きらしい
この前なんてちょっと力み過ぎて、血を滲ませてしまったけど
「…もう、イッちゃう?」
行為の最中、少しくらいの痛みはすぐ快楽にすり替わるようで
…ゼロスの肌は白く滑らかで、俺とは全然違う
そんな綺麗な肌に傷を付けている、ってことに少なからず俺も興奮してる
その反面、大好きな彼を傷つけたくないという思いもあるんだ
でも
「ロイ…ドぉ…!」
切羽詰った声で、その表情で
もっと、もっとと求められると
どうすれば良いのか、混乱してしまう
その時は、かろうじて勝った理性に従って
悦に戦慄く唇を乱暴に塞ぎ
代わりにと激しく腰を揺さ振った
でもその行為は本当に"理性"から来るものだったのか
本当は、ただゼロスを焦らしたかっただけなのかもしれない
…なぁ、どう思う?
そこの「あんた」がもし「俺」だったなら、どうしてたんだろうな。
2005/7/31